写真集紹介
「わび」 Photo:十文字美信
現代の「わび」とは、 コンテンポラリー・アートなのかも しれないと思わせる一冊 朽ちる寸前。はかなさ。たたずまい。響き合い。凛とした様。幽玄。偶然性。あわれさ。気配。シンメトリックや整合性とは異なる...
「顔 美の巡礼」Photo:柿沼和夫
透明人間になるのがうまい人 決闘で負けて勝てる人が、 いい肖像写真家である いつか見て忘れ難い印象を残す写真がある。 私にとってはアルベルト・モラビアの肖像写真がそれである。彼の翻訳書のどれかに載っ...
「Day Light」 photo : MOTOKO
「見たことのない 見たことのある風景 帯文に“見たことのない風景、見たことのない日本”とある。 しかしこの「Day Light」という写真集の中の風景は、特別に珍しいものでも、...
「PERSONA」 photo : 鬼海弘雄
個々を見ながら 感じるのは全体という パラドキシカルな写真集 舞台は浅草である。境内の朱塗りの壁の前で、被写体となり得る人物が通るのを待つ。浅草はたくさんの様々な人たちが行き交う街だ。だからカメラの前...
「BACK GARDEN-裏庭考現学-」
photo : 筬島孝一
裏庭から見えてくるのは、 日本人の もっとも日本人らしい裏側 物には「表」と「裏」がり、家にも「表」と「裏」がある。 物の表には顔があり、裏には何もない。家の表はその家の顔であるから、人の目を意識した...
「CROSS SECTION」
photo : パティ・スミス
パティ・スミスにしか撮れない パティ・スミスらしい パティ・スミスの写真集 ボケたり、ブレたりばかりの写真集である。 撮影したのはアーチストでありミュージシャンのパティ・スミス。撮ったものは彼女の身近...
「Shinsekay 新世界」
photo : 野村浩司
「新しく美しく強い」 このテーマは 永遠でもあり地獄でもある どの写真も濃厚なチーズのような味わいを持った写真である。たった一枚の写真に、狙いを定め、時間を掛け、お金をかけ、アイデアを熟成させて作り上...
「hysteric nine」
Photo:Koo BohnChang
仮面の恐さは表情がないことである。 そして人間の恐ろしさは、 見た目の情報に縛られることである。 クー・ボン・チャン・(具 本昌)という韓国人写真家の作品を眺めていると、最初はほほえましかったのに、最...
「Frank Lloyd Wright」
photo : 上田義彦
この写真集の中には 少年のような視線が 漂っている ペンシルバニア州ミル・ラン。オハイオパイル州立公園と隣り合う風光明媚な土地。明るい森の中に、よく整備された1本の道が延びている。すがすがしい緑の中を...
『TERRA Struggle of the landless』
photo:Sebastiao Salgado
「ただ見ろ、そして感じろ」頭上から 神にそんな風に言われそうな写真集 何も言うことがなくなる写真集である。 「ただ見ろ、そして感じろ、世界はまだこんなだ」と頭上から言われている気がする。 フォトジャー...